Api-Lucky(あぴラッキー)は、振付家の香瑠鼓が、ライフワークとして20年にわたって続けてきた「バリアフリーワークショップ」に参加する障害のあるメンバー、親御さんなどのサポートメンバー、およびプロのアーティストたちによるパフォーマンス集団です。
キーワードは“即興”。
どんな障害があっても、その人らしく自由に表現することで、一人ひとりが主役でありつつ会場を一体感で包む共振が生まれます。そのステージは、真にバリアフリーで平和な世界をめざす表現として、たくさんの人たちに「自信や勇気」「希望やしあわせ」を届けています。
そんなApi-Luckyのステージが、2016年9月に開催される「韓国国際障害者ダンスフェスティバル」に招聘されました。これは、2014年「障害者文化芸術祭」、2015年「チャンム国際舞踊祭」に続き3回目。世界各国からダンサー/ダンスカンパニーが参集しますが、日本からは、障害のあるメンバー5人を含む8人の招聘メンバーが韓国での公演に臨みます。
上演作品は、日本古来の世界観をベースにしたオリジナルの新作「鬼の愛した森」です(北條馨梨さん原作)。人々に災いをもたらす鬼を討伐しようと旅立った女武将が直面する怒りと悲しみ、そして救済と浄化。今や地球規模となった自然環境や社会的格差の問題にも通じるまなざしを、なるべく深く、シンプルに、身体を使って表現することを試みます。
障害のある人たちの多様な表現活動が広まっている中で、このような機会を連続していただけることはとても光栄です。障害のバリアはもちろん文化や言葉のバリアを超え、身体の可能性、コラボレーションの普遍性、そして共生の思想に根差した「新しい世界平和」の姿を、広く伝えていく責任を感じています。
国境を越えて舞台に立ち、観客の皆さまに感動や気づきを届ける担い手、あるいはパートナーとして。障害のあるアーティストとプロのアーティストの相互関係が紡ぎ出す輝きは、来たるべき未来の社会を明るく照らす光であると信じます。
その輝きを社会へと発信し、共振の光で世界を包み込むことで、私たちは社会に貢献したいと考えています。
Crowdfunding
目標金額 1,000,000円
■資金の使途
渡航費(招聘メンバー8人分)、翻訳・通訳費、出演・演出補助・編曲謝礼、衣装代、スタジオ利用料、随行に係る費用など
※招聘メンバー8人分の現地滞在費のみ、フェスティバルの主催者が負担します
※香瑠鼓自身はギャランティをいただかずに活動します
現在の達成額 1,083,248円
お蔭様で目標金額を達成いたしました。
ありがとうございます!!
Korea International Accessible Dance Festival
https://www.facebook.com/withkiada/
このダンスフェスティバルは、過去6回にわたって開催されてきた「障害者文化芸術祭」からダンス部門が独立する形で、今年第1回目の開催となります。
同時代の障害のあるダンサーやパフォーマーたちの交流や相互理解を深め、障害のある人たちによるダンスシーンを国際的に牽引していきたいと企画されました。
このフェスティバルの趣旨に深い共感と支持を表明し、韓国を代表する振付師やダンサー、そして国際的に活躍する障害者ダンスカンパニーや振付師がコラボレーションを進めています。
その成果を共に分かち合えるように、そして、障害のある人たちをはじめあらゆる人々が公演を楽しみ、自ら表現する機会を持てるように、このダンスフェスティバルが成長していく姿を見守っていただければ幸いです。
会期:2016年9月8日~10日
会場:アルコ芸術劇場(大学路,ソウル)
主催:韓国国際障害者舞踊祭実行委員会
主管:ファン&アーツ・カンパニー(社団法人光音の友)
後援:大韓民国政府文化体育観光部
■招聘メンバー
大窪真椰(Api-Luckyメンバー)
篠塚俊介(Api-Luckyメンバー)
野沢遥花(Api-Luckyメンバー)
松山愛(Api-Luckyメンバー)
吉田由香(Api-Luckyメンバー)
Cュタツヤ(振付家、アーティスト、ApicupiAメンバー)
美木マサオ(振付家、アーティスト、マサオプション主宰)
香瑠鼓(振付家、アーティスト、Api-Lucky主宰)
参加メンバーからのメッセージ
過去の舞台のビデオ
森羅万象(イメージビデオ,3分40秒)
2014年10月に韓国で開催された「障害者文化芸術祭2014」に参加した公演より。“森羅万象に魂が宿る”という日本古来の共生の思想を、芸術を通して表現した意欲作。
多くの方々のご支援のもと、はじめての国際フェスデビューを果たしました。
上にまいります!HAPPY!あぴ百貨店(ダイジェスト,約10分)
2016年1月11日、北沢タウンホールでの公演より。バリアフリーワークショップに参加している障害のある人やその家族など、昼夜あわせて37名(!)が出演する「あぴラッキー」プロジェクト。お客様からいただいたテーマを表現したり、お客様のための即興ソングをプレゼントしたりなど、観客参加型のエンタテインメントライヴをどうぞ。